シーカヤックの構造と名称

カヤックの中ってどうなってるの?という方のために図解してみました。

シーカヤックの構造
図解:シーカヤックの構造

積載重量

カヤックの前後には隔壁で仕切られた防水構造の荷室があり、ここが空気層となり、ひっくりかえっても沈まない不沈構造となります。荷室の容量は標準的なシングルカヤックで200L前後。重量にして搭乗者も含めて250kg前後は積載可能です。荷物を満載したカヤックは重いですが、重い分舟は安定します。

操作

カヤックにはフットペダルがあり、ペダルに足を踏ん張って腰の回転(ツイスト)運動で漕ぎます。カヤックは見た目感じ上半身の腕力で漕ぐイメージがありますが、基本は足腰を使う全身運動です。ラダー(舵)付のものはペダルにワイヤーが繋がっており、スライドさせて舵を操作します。

カヤックの安定性

カヌーには二つの安定性があります。『一次安定性』と『二次安定性』。前者は静止している時の安定性。後者は進んでいる時の安定性。一般的に横幅があるほど一次安定性は高くなりますが、水の抵抗が増える分だけスピードは遅くなり、力も必要になります。逆に細長くなるほど力を入れずにスピードを出すことができますが、その分一次安定性は悪くなります。では、速くて安定している舟は創れるだろうか?その疑問に挑戦している人たちがカヌービルダーの方々です。

カヤックの性能

カヤックの性能は船底のデザイン(形状)によって決まります。詳しくは専門的過ぎるのでここでは簡略化しますが、一般的に底が真っ直ぐなもほど直進性は高まりますが、回転性能(運動性能)は悪くなます。図で示すと、上は競技用のスピードと直進性重視のデザイン。下は波やうねりに対応するため「反り」(ロッカー)を付け、運動性能を向上させた一般的なシーカヤックのデザイン。その他、断面形状や素材の違いなど、ちょっとした要素により特性がシビアに変化します。

ハルデザイン