こまめ食堂

いつもの味。ふるさとの味。小豆島の味。
ぜんぶ手作り。こまめ食堂。

営業日(定休日)カレンダー

※当月以降の定休日は変動する場合がございます。

お店のご案内

定休日
火曜と木曜 ※詳しくは上記「営業日カレンダー」をご確認ください。
営業時間
AM11:00 ~ PM3:00  ※ラストオーダーはPM2:00
ご予約
お問合せ
電話:080-2984-9391

●予約受付時間:当日朝 9:00~11:00

※営業時間中(特に週末や連休の11:00~14:00)はほぼ電話に出られません。
予めご了承ください。

ご予約に関する注意事項

  • ご予約は「当日受付」のみとします。事前予約はできません。
  • 5分前までにご来店ください。5分を過ぎますとキャンセルになります。
  • お車でお越しの方は必ず駐車場に駐車してください。(路上駐車は厳禁)
その他
  • 団体様はお問い合わせください。
  • ペット(盲導犬は除く)は原則入店禁止としています。
駐車場
近所の小学校のグラウンドが駐車場となります。(下記参照)
所在地
〒761-4303 香川県小豆郡小豆島町中山 1512-2 

こまめ食堂への行き方

車・バイク

近所に臨時駐車場がございます。食堂からは200メートルほど離れております。里山の風景を楽しみながら歩いてきてください。

バス

土庄港と池田港からバス(在来線)が出ています。
いずれも「中山線(土庄港-池田農免口)」乗車
→「中山春日神社前」下車 バス停の隣が食堂です

※バスは → 小豆島オリーブバス(株)

自転車

土庄港からだと片道8kmです。途中はのどかな田園風景ですが、最後が長~い上り坂に・・・。

※自転車(車輌)も駐車場に駐めてください。

こまめ食堂
こまめ食堂は小豆島のまん中あたりの山間部。田園地帯の一本道なので道なりにお越しください。
詳しくは→ Google map
こまめ食堂駐車場
小豆島 中山中山の千枚田と小豆島の家瀬戸内国際芸術祭 『小豆島の家』こまめ食堂

小豆島のまん中あたりの千枚田のまん中あたり

『こまめ食堂』は小豆島のまん中あたりにある島の食文化と食資源を伝えるお店です。元々は2010年の夏に開幕した『瀬戸内国際芸術祭』のセミオフィシャルショップとしてつくったお店でしたが、芸術祭閉幕後はプロジェクト解散と共にお店もクローズ。

しかし、90万もの人が海を渡り、島々を旅した100日間に及ぶ芸術祭。照り返す陽射しが過ぎ去った後に残されたものは、陽に焼けた肌と、にぎやかだった夏の記憶と、いくつかの未来への希望と、いつも暮らしに戻った静かな島の日常・・・。

寂しくなったね。地域のおばあちゃんたちの言葉。忙しすぎるのも困るけど、静かすぎるのもね。ほどほどでいいんだけど・・・。というわけで、ほどほどに忙しく、ほどほどにぎわいがあるような、そんな「ほどほどなお店」を目指して再びお店をオープンさせることになりました。

地域に灯った明かりが消えぬよう、希望が消えぬよう、小さくてもいいから明かりを灯しておきたい。そんな思いからまずは小さく始めることにしました。

里山の生態系中山の千枚田夏の終わりの こまめ食堂棚田の新米おにぎり

『ケ』 の日

芸術祭が「ハレ」の日だとすると、ぼくたちが伝えたいものは「ケ」の日。特別な日ではなく、いつもの日常、いつもの暮らし、いつもの小豆島です。このことはぼくたちがはじめたツアーも、またカフェも同じ。

究極のコーヒーではなく、いつものおいしいコーヒー。
特別な味ではなく、いつもの味、ふるさとの味、小豆島の味。
それが、カフェを通じて伝えたかったこと。

また、島で暮らす喜びの一つは旬なものが食べられる喜び。
海あり山あり、素材のもつそのままの味が100点満点。
だから、素材の持つ味をそのままに。
食べ物との距離が近いことが一番のおいしさ。

おいしいものを食べた時の自然な笑顔が好き。
その笑顔は、命をいただくことに対する感謝と、
自然の恵みに対する感謝にも繋がる大切なこと。
だから、いつもが大事。今を感じることが大事。

精米所の看板精米の機械5珠の問屋そろばんこまめ商店

昭和初期の精米所

食堂はかつて地域の精米所だった建物。向かいの商店で酒屋を営むおばあちゃんが亡くなられた後は数年間空き家になっていましたが、地域資源の有効活用と活性化のためにと所有権を自治会が譲り受け、ぼくたちが運営を行う形式で、地域を伝える食堂として再出発することになりました。

建物の築年数は定かではありませんが、地元のおばあちゃんの話によれば、終戦後の昭和20年にはあったそうなので恐らく昭和初期のもの。入口にあるレトロな看板と、天井にある大きな車輪のような精米の機械(写真右上)がその証し。

机の中から出てきたそろばんは下の段が一つ多い5珠の問屋そろばん。写真右下はおばあちゃんがタバコ屋さん兼商店を営まれていた向かいの商店。こちらも合わせてリニューアルし、芸術祭期間中は『こまめ商店』として売店兼案内所として機能しました。“TOBACCO” のロゴがかわいいので面影はそのままに。今はDREAMISLANDの事務所になっています。

こまめ食堂 改装前こまめ食堂 改装後こまめ食堂 改装前こまめ食堂 改装後

RE-SORT

修復工事は掃除から・・・。自分たちだけでは手に負えないので『こえび隊』にも参加してもらい、みんなで全身ホコリだらけになりながら掃除をしました。結果2トン車10杯以上のゴミが出ました。毛穴の中までまっ黒!

掃除の次は傷んだ部分に手を加えながら、元の状態に復元していきました。テーマは “RE-SORT” パソコンに「ソート」というコマンドがありますが、これは「並べかえる」の意。それに “RE” を足すと「元の状態に戻す」という意味になります。人も機械も建物も使い続ければどこかが傷んできます。だから元の状態に戻してあげたいと考えました。また、歳を重ねた木や土壁には人の顔のシワと同じような表情があります。語らずとも時代や歴史を伝える表情という美。その美しさを活かしたいと考えました。

畳の下にひいてあった床板は看板や家具に。納屋にたくさん眠っていたお酒のケースはイスやテーブルの脚になりました。役目を終えた道具や資材たちに再び光を当てる。ここにあるものを活かしながら、元の状態に並べかえることで、ここだけのオンリーワンな空間に・・・。

トムとジェリーのブーツグラスレトロなカキ氷マシン小麦をひいていた石臼お酒のケースが大活躍

昭和なものたち

こまめ食堂には昭和なモノたちがいっぱい。ぜんぶ納屋を掃除した時に出てきたモノたちです。棚に飾っているのは昔流行ったジュースのノベルティーグッズたち。トムとジェリーのブーツグラスに、アラレちゃんグラス、ディズニーキャラクター、三ツ矢サイダーのオリジナルグラス、その他見たことないオリジナルキャラクターまで懐かしいものがいろいろ。昭和初期の超レアなかき氷マシンもありました。ホコリまみれだったモノたちも、キレイに磨いて光を当てれば、ここだけのART作品に・・・。

中山の千枚田小豆島中山の千枚田棚田のお米 中山のほたる

水と棚田

こまめ食堂で使用している水は『銘水百選』にも選ばれている『湯船の銘水』棚田の上流域から湧き出る湧水で、一日の水量は約600トン。この豊富な水脈を利用して古くから棚田による稲作が行われてきました。その歴史は1000年以上にも遡ると言われ、1999年には農林水産省による『棚田百選』にも選ばれました。また、中山集落の各家庭には簡易水道として湯船の水が引かれています。もちろんこまめ食堂にも。水が最高のご馳走で、おもてなし。

天然エアコン

昨年ある方から棚田のお米は「魚沼産こしひかりと同レベル」との評価を頂きました。おいしいお米を育てる条件は「水と寒暖差」と言われますが、内陸部の中山は島の中でも最も寒暖差が激しい場所。加えて小豆島特有の「島風」により、更に昼夜の寒暖差が増します。夏の暑い日には日没と共に山からゴゴーと陸風が吹き下ろしてきますが、それにより一気に気温が下がるという仕組み。正に天然エアコン。中山にはおいしいお米をつくる条件が勢揃い!梅雨前にはホタルたちの命が夜空に輝きます。

棚田 おにぎり定食棚田の野菜瀬戸内海のえびこまめ弁当

おにぎり

食堂の看板メニューは 『棚田のおにぎり定食』 棚田で手間暇かけて育てたお米を「銘水氷結水+直火」でふっくら炊きあげ、小豆島の海水で手造りしたミネラル豊富な最高級の「天然塩」で結んでいます。おかずは季節毎に日替わりとなりますが、主菜には近海で採れた旬なお魚(冬場はカレイやシタベラメ、春はサワラ、夏から秋は鯛やツバス(ハマチ)エビやタコやイカのフライ、アジの三杯酢など)惣菜にはきんぴら、酢の物、南京の煮物、もろみで食べるナスの田楽、自家製の梅干しや漬け物などに加え、素麺の節のおつゆに季節のデザートも。醤油はこだわりのヤマロク醤油。全て小豆島の旬な食材にこだわり、新鮮素材の旨みをそのまま活かしたシンプルな島ごはんです。税込1.800円

お弁当

右下のお弁当は、地域の郷土料理でもある『わりご弁当』をアレンジしたこまめ弁当。毎年10月に開催される『中山農村歌舞伎』の時に食べる特別なお弁当です。おにぎり定食をアレンジしたレギュラーの『こまめ弁当』もあります。いずれも要予約。

※お弁当は10月~5月までの期間限定となります。
詳しくはお電話でご確認ください。

小豆島オリーブ牛ハンバーガー小豆島オリーブ小豊島オリーブ牛メンチカツバーガー

小豆島オリーブ牛バーガー

こまめ食堂のもう一つの看板メニューは、肥育農家 石井正樹 さんの40年に渡る研究と、小豆島の気候風土が生み出した高級食材『小豆島オリーブ牛』を使用したオリジナルハンバーガー。ちなみにオリーブ牛とはオリーブのしぼり粕を配合した特別な餌で飼育された牛のこと。オリーブに多く含まれるオレイン酸の効果により、柔らかく、あっさりしていて、肉の臭みがない高級ブランド牛。さらにオレイン酸は酸化(老化)を抑制するため、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防にも効果がある常識を覆すヘルシーなお肉なのです。

その貴重な肉と島野菜を自家製バンズで挟み込んだのが『小豆島オリーブ牛ハンバーガー』こまめ食堂だけでしか食べることのできない自信作。ガブッ、肉の旨みがお口の中でジュワ~♪ 小さなお子様やお肉が苦手という方にも安心して食べて頂ける笑顔満点の手作りバーガー。姉妹品で『小豆島オリーブ牛メンチカツバーガー』もあります。こちらはお肉の旨味がぎゅっと詰まった、サクサクジューシーなハンバーガー。

※オリーブ牛には『小豆島オリーブ牛』と『讃岐オリーブ牛』がありますが、食堂で提供しているのは飼育数が極めて少ない元祖小豆島オリーブ牛です。

小豆島素麺素麺セット小豆島素麺小豆島素麺湯舟の銘水 何杯飲んでもおかわり自由。こまめ食堂テラス席夏はこれ! キュウリバー

小豆島素麺

小豆島といえば醤油、佃煮、素麺、オリーブが特産ですが、かつては国内2位の生産量を誇る「」の一大産地でした。雨が少なく空気が乾燥していることに加え、類い希な島風が吹く山深い山岳島。その風と塩と乾燥に強い小麦の3つを使って農閑期の仕事としてはじまった素麺づくり。その歴史は江戸時代より数えて400年以上にも渡り、現在も数百件の製麺所が軒を連ねています。

そんな中からぼくたちが選んだ素麺は『平井製麺所』の平井さんが造る素麺でした。歴史ある製麺所が多い中、平井さんは脱サラして麺造りを始めた初代。独学で試行錯誤を重ね、納得が行く味に辿りつくまでに28年もの歳月がかかったという研究の虫。ちなみに、素麺は『水と塩と小麦』の3つで造る極めてシンプルなものですが、気温や湿度によって日々微細な調整を必要とする職人技の世界。つまり『良い加減』という研ぎ澄まされた感覚を得るために約30年・・・。そんな平井さんが造る素麺は、細いのに腰が強く、ほんのりした旨味と風味が残る素朴な味。

島には独自の方法で道を極めた『匠』と呼べる職人さんが各方面に数名いらっしゃいますが、匠が創り出す味は皆一様に30年の研究を積み重ねた『極み』であり、素朴な島の味は、いつも食べるものだからこその究極の味。晴れてる日は風が吹き抜けるテラス席でどうぞ。野菜のかき揚げが付いたおにぎり素麺セットもあります。

島の果物こまめマフィンこまめ農園のさつまいも金時タルト大学芋島いちごイチゴシュークリームこまめ食堂醤油ミルク金時小豆島アイスはったい飴とかりんとうこまめ

手作りスイーツ

こまめ食堂の密かな定番は、季節の果物や穀物を使用した自家製スイーツ。中でも一番人気は島の果物を織り込んだマフィン。降水量が極めて少ない瀬戸内の島々は知る人ぞ知る柑橘系の産地。すっぷぅぁ!くて後から甘みが来る通好みの味が特徴ですが、瀬戸内は雨が少なく空気が乾燥している干ばつ地帯。それゆえ果樹たちは根を深く掘り下げ、たくましく生きなければなりません。結果、酸味と糖度が高いパンチの効いた野性的な果物に育つのです。

そうした野生な果物たちをジャムにして生地に織り込んだマフィンはまたたくまに定番スイーツに。スダチ、レモン、甘夏、いちじく、キンカンなど、季節によってバリエイションもいろいろ。秋には裏の畑で育てているサツマイモを使った金時タルトも登場。イチゴがおいしい冬場や春先はイチゴたっぷりシュークリームや醤油を加えた醤油シュークリームなども。はったい粉(大麦の粉)でつくる昔なつかしい『はった飴』や『かりんとう』もあります。

島アイス

気温が30℃を超える真夏日は『銘水氷』でつくる『醤油ミルク金時』が定番商品。ヤマロク醤油の再仕込み醤油『鶴醤』でしか出せない味で、醤油なのになぜかキャラメル風味!醤油とスイーツ。意外かもしれませんが『みたらしだんご』など醤油は古くからお菓子にも応用されている定番なのです。その他イチゴとメロンのなつかしの定番も。自家製フルーツジャムをトッピングしたシュガーコーンアイスもあります。

紫蘇いちご紫蘇ジュース柑橘類レモンみかん生搾りジューススペシャリティー珈琲テラス席でまったり

手作りジュース

自然の力は元気の源。夏の定番は『紫蘇(しそ)ジュース』。紫蘇の『蘇』は 『蘇生』という意味ですが、鮮やかな赤色はβカロテンの色素で強力な抗酸化力があります。そのためガン予防、胃や目などの粘膜系の保護、整腸、美肌効果、食欲増進、疲労回復など夏ばてにも効果あり。青紫蘇と赤紫蘇の2種類があります。その他、島特産のスモモやレモン果汁に炭酸を加えた『パチパチレモン』や『シュワシュワスモモ なども。冬~春先の寒い時期には柚やスダチなど様々な柑橘系HOTドリンクや、新鮮なイチゴを使用したイチゴミルク、季節限定のその場搾る『搾りたてハッサクジュース』なども・・・。

スペシャリティーコーヒー

珈琲好きの私たちが選んだ豆は、徳島の焙煎職人"aalto coffee" の庄野さんがつくるスペシャリティコーヒー。ご注文を頂いてから少々お時間がかかりますが、微妙な加減で味に差が出るスペシャリティコーヒーだからこそのこだわりの時間。銘水で入れるスペシャリティーコーヒー。晴れた日は外のテラス席でごゆっくりどうぞ♪