[補足] NPO法人の目的と私たちの想い

はじめに

DREAM ISLANDは小豆島における発展に寄与するための 「仕組みづくり」 に取り組むNPO法人です。現在はツアー事業とカフェ事業を主体として活動していますが、いずれの事業も目的を達成するための手段であり、基本は自分たちが暮らす地域を元気にするための新しい仕組みづくりをデザインする 「ものづくり企業」 でありたいと考えています。NPO法人という形式で活動をはじめた理由は 「理念追求型」 の事業を行うために最適な法人と考えたからです。しかしながら、NPO(非営利)を謝った認識で捕らえている人も少なくないため、少しだけ補足説明しておきます。

NPO(非営利)の意味と株式会社との違い

まず最初に 「NPO」 という言葉の意味についてですが、NPOは ”Non Profit Organization” の略語で、日本語にすると 「非営利組織」 となります。ここで間違いやすいのは 「非営利」 という言葉のイメージです。「NPOは非営利だから、営利を追求しない=お金を儲けてはいけない」 と連想しがちなのですが、 非営利とは 「お金を儲けてはいけない」 という意味ではなく、株式会社のように営利(収益)を株主で分配してはいけない。つまり、「非分配」 という意味 なのです。これは 「株主に利益還元すること」 が株式会社の目的であるのに対し、NPOは 「地域社会に利益還元すること」 が会社の目的となるためです。わかりやすく言うと、株式会社の場合は利益が出た場合は株主に還元できますが、NPOの場合は株主に当たる部分が地域社会となるため、儲かったお金は地域のために還元(投資)してください。というのが基本的なルールとなります。

NPO法人も株式会社も基本は同じ

しかしながら地域社会に有益な事業であっても、補助金や助成金などの公的資金頼みでは、資金がストップした段階で事業もストップしてしまう。ということが少なくありません。これでは使った税金や時間、労力の全てが無駄になってしまいます。また、収益事業に対する税率や事業税などに関してはNPOも株式会社も同率。つまり、何れも民間企業である以上は、株式会社であろうが、NPO法人であろうが、自立した経済基盤や経営力学を持たなければ、事業を継続し発展させていくことが出来ないことに変わりはありません。よって、私たちは公的資金や他者に依存しない、自立した精神及び自主独立した経営基盤を醸成すると共に、そこで培った経営ノウハウを土台に、地域に活力を与える事業を一つ一つ起こして行きたいと考えています。

まとめると、地域に有益な事業を行い、どんどん稼いで地域が元気になる事業をはじめましょう。というのがNPO法人の本来の目的であり、趣旨となります。また、最近ではNPO化する株式会社もあれば、企業として成長するNPOも増えているなど、NPOと株式会社との逆目は 「収益分配の仕組み」 を除いてボーダレスになりつつあるといえます。これは 「理念追求型」 の企業が増えているからですが、理念を追求することが結果として社会貢献になり、社会貢献を追求することが、結果として収益や株主利益に繋がるからです。尽きるところ、理念がビジョンを生み、ビジョンが戦略を生み、戦略が実行を生み、実行が成果を生む。このプロセスはNPOも株式会社も変わりはありません。

NPOの使命(ミッション)と私たちのビジョン

また、地域活動や地域事業を行うためには、地域住民や自治会をはじめ、市町村や県、国などの行政機関に加えて、民間企業や大学など、組織の枠組みを超えた 「協働」 が必要となりますが、そこでは単なる利益追求ではない、次世代を見据えた理念やビジョンの共有。といった人と人を結びつけるための高度なマネジメント力やコーディネート力が要求されます。そういう意味ではよりハイレベルなビジネスパーソン、ないしはパーソナリティーが必要とされています。総じて、事業に関わる従業員、お客様、企業、行政、地域住民などのステークホルダー(利害関係者)みんなが笑顔になれる 「仕組みづくり」 を行うことがNPOに託されたフィールドであり使命だと言えます。

それと最後に忘れてならない大切なこと。地域に希望や経済的活力(外貨)を与えてくれるのは、最終的に国でもなく行政でもなく、地域を訪れてくれる外の人たち。つまり 「お客様一人一人」 であると私たちは考えます。よって、外の人たちが何度も足を運んでくれるような愛されるサービスや地域づくりを行うこと。例えるなら、1回しか来ない地域ではなく、1000人の人が10回。更には100人の人が100回来てくれるような魅力ある地域づくりを行うこと。」そのために必要なことは、ここにしかないオンリーワンの価値を探し出し、光を当て、磨き、育てること。そして美しい風景や今ある自然環境を残していくことは当たり前の前提として、最終的には訪れてくれる人たちが 「また来たいな」 そう思ってもらえるサービスをどれだけ提供することができるか。あるいは あるいは 「また合いたいな」 そう思うような人がどれだけいるか。つまり、最後はモノや環境といったハードではなソフト。換言するなら最大の価値は人であり、思想であり、心だと思うのです。

以上が大きなビジョンだとするなら、次は具体的な戦略としてのマーケティングと経営と技術革新。どうやったらお客様に喜んで頂けるのか。それを探し出し、サービスを提供することによりはじめて流れが生まれ、活力が生まれます。このことは農業や林業などの一次産業をはじめ、地方で最も足りない部分であり、改善しなければならない部分だと言われています。景気が悪い。お客様が来ない。ものが売れない。それは環境や政治や国のせいではなく、本当は自らの試行錯誤と改善が足りないだけ。心があっても伝わらなければ無いに等しいのです。よって常に試行錯誤を続け、新しい技術やサービスを提供し続けること。総じて、他者や郷土を思いやる地道な努力や草の根活動こそが、結果的に持続可能な地域経済の発展に繋がる唯一の道だと考えます。よって私たちは外からいらっしゃるお客様一人一人に対して、ここにあるものを利用しながら、今の自分たちに出来る最大限のおもてなしやサービスを提供します。加えて内外を繋ぐ役割を自らの使命とし一人一人を繋いでいく事業を多角的に進めていくことで、持続可能な地域社会の発展に寄与したいと考えます。千里の道も一歩から。です。